共通テスト過去問

2018年【物理】本試験 第1問 問2

1つ1つみていきましょう
①について
空気中を伝わる音の速さは振動数に依りません。敢えていうなら、気温に依り、気温が高いほど大きくなります。
従って、間違いです。

②について
音を高くするということは振動数を大きくするということです。
振動数が大きくなると波長は短くなります。
従って、間違いです。
1オクターブがどういう音に対応しているのかを知らなくても、間違いであることは分かります。
知らない概念が出てきても諦めずに、文章に隠されているヒントから正解を選びましょう。

ちなみに、1オクターブ高い音は振動数は2倍、波長は半分になります。

③について
音が障害物の背後にまわりこむ現象は回折と呼ばれます。
これは正しいです。
回折は光にだけ起こるのではなく、全ての「波」について起こる現象です。
「音」も「波」ですから、回折は起こります。

④について
うなりが生じるのは、振動数が少し異なる波が重なる場合です。
振動数が同じ場合にはうなりは生じません。
従って、間違いです。

⑤について
ドップラー効果は観測者に近づく音源の速さが大きいほど、観測者の聞く音の振動数は大きくなります。
これは、サイレンの音などで実生活でも経験しているでしょう。
従って、これは間違いです。

以上より、答えはとなります。